デジタルマーケティング
2018年09月10日
2019年05月10日
Webサイトの分析を有効活用して成果を上げるためには、サイトの目標設定が重要です。今回は成果指標の設定方法とGoogleアナリティクスへの目標設定方法についてご紹介します。
目次
1、Webサイトの目的・目標(KGI)・ターゲットを明確にする
2、Webサイトの種類別KPI例
3、Googleアナリティクスの目標(コンバージョン)設定方法
当たり前のことですが、サイトの種類によって目的や目標は違います。
ところがいざwebサイトをリニューアルしようとなった時に、デザインだけに注力してしまったり、自分達が発信したいことばかりになってしまったり…なんてことが意外に起こりがちです。サイトの立ち上げ、リニューアル、改善プロジェクトで成果を上げるためには、目的・目標を明確に定めて、プロジェクトに関わるすべてのメンバーで共有することが必須です。
サイトの成果指標となるKGIとは、サイトの目標に具体的な数値を設定したもので、期間も必ず設定します。
(例)2018年度上半期に▲▲事業の新規顧客獲得数●●件[ビジネス目標]のために、サイト経由の問合せ件数●●件[KGI]
ECサイトのように目標達成=ビジネス目標達成と直結しないコーポレートサイトなどの場合は、「問合せ」や「見積り依頼」獲得以降の成約率をもとに目標数値を算出します。現状の問合せ内容から成約までの履歴を精査して落とし込みをしましょう。
〈Webサイトの目的・目標とビジネス目標の例〉
流入数を増やしても、訪問してくれているのがターゲット以外のユーザーばかりだとコンバージョンにつながる確率は低くなります。目標設定の際には、誰に向けて発信するのかを明確にすることが必要です。
→想定しているターゲットユーザーが実際に見てくれているかGoogleアナリティクスで確認しましょう(サイト改善のためにGoogleアナリティクスで見るべきポイント(基本編)の「3.訪問者を知る」の記事を参照)
Webサイトからの申込や問合せなど、ターゲットユーザーの行動を促すには意識変化(パーセプションチェンジ)を促すことが前提になります。例えば、問合せフォームへの導線を分かりやすくしても、問合せをしてみようと思わせるコンテンツや仕掛けが無ければユーザーは動いてくれません。
Webサイトの目的・目標(KGI)・ターゲットを明確にすると…
・サイト分析で施策の成果を測れる
・課題抽出がしやすくなり改善ができる
・目指す先がブレなくなりプロジェクト運営がスムーズになる
・優先すべき事が明確になり必要なところに予算を絞れる
・デザイン/UIの方向性が定まる
KGI・KPIはビジネス目標達成に貢献する指標で、計測可能なものを設定します。それをGoogleアナリティクスで分析可能にすることで、ビジネスに貢献する改善施策を打てるようになります。
実際にどんな目標設定をすればいいのか、参考にサイトの種類ごとの目標例をご紹介します。
・ECサイト
目標:商品の購入完了数
KPI:商品ページ閲覧/会員登録
・コーポレートサイト
目標:お問合せ件数
KPI:資料ダウンロード/カタログダウンロード/事例ページ閲覧
・採用サイト
目標:求人エントリー数/お問合せ件数
KPI:求人要項ページの閲覧
・大学・専門学校サイト
目標:出願資料請求数/オープンキャンパス・説明会申込み数
KPI:入試要項ページ閲覧/オープンキャンパス・説明会ページ閲覧
・コミュニティサイト
目標:会員登録完了数
KPI:訪問ユーザー数/平均滞在時間
策定したKGI・KPIを実際に計測、分析できるように、Googleアナリティクスで目標の設定をしておきましょう。設定しておけば指標ごとのコンバージョンレポートが表示されるので、成果のあがっているパターンとあがっていないパターンがひと目でわかり、課題抽出〜改善施策を効率的に洗い出せるようになります。
Googleアナリティクス管理画面
メニュー〔管理〕をクリック
▼
アナリティクス管理画面
ビューの〔目標〕→「新しい目標」をクリック
▼
設定画面
1.目標設定
テンプレート:この中に該当するものがあればラジオボタンで選択
なければ「カスタム」を選択→「続行」をクリック
▼
2.目標の説明
名前を入力 例:問合せフォーム送信完了
タイプを選択 例:到達ページを選択
→「続行」をクリック
▼
3.目標の詳細
到達ページの場合はURLを入力 例:thank youページのURL
必要に応じて値に金額を入力
→「保存」をクリック
以上で設定完了です。
※コンバージョン設定は最⼤20まで設定可能、リセットできないが上書きは可能
目標達成に至るまでの道筋を決めてKPIを設定し、Googleアナリティクスの「目標(コンバージョン)設定」で効果計測できていれば、サイト改善で行うべき施策が見えてくるようになります。
目標設定はサイト構築やリニューアル時の初期設計でしておくのがベストですが、運用中で成果が思わしくない場合などに始めても大丈夫です。計測データに基づいた改善施策でPDCAを回してサイトの成果を高めましょう。サイトの目標が明確になりコンバージョン設定もできていれば、効果計測の質が向上して、効果的にサイト改善をできるようになりますので、ぜひトライしてみてください。
わかってはいるけれど時間がかかりそう、担当が少人数で手がまわらないなど、実行が難しい場合には、サイトの目標設定や分析からの改善施策導出のサポートをさせていただくことも可能です。詳しくはサービスページをご覧ください。