ターゲット調査で自社の強みを再確認。 新しいアプローチ方法で仕掛けを施し、顧客に重宝がられるカタログへ

調査結果からイビケン株式会社様の強みはやはり「木目柄」であると再認識し、徹底的に木について語るカタログ制作をご提案。ただ商品を売るのではなく、他社にない情報提供を心掛けました。アイデアに困った時や施主にプレゼンする際の資料に役立ててもらうなど、設計士や空間デザイナーの仕事をサポートできるカタログを目指したのです。
カタログ前半では、デザインホテルやショップ、バーなど、設計士や空間デザイナーが手掛けることの多い空間を例に取り上げ、空間提案を行いました。提案にあたっては協業パートナーである空間デザイナーとタッグを組んでいるため、商品の使い方に斬新なアイデアが盛り込まれているのが特長です。
後半の木目柄ページでは、内装材として定番の木から珍しい木まで、19樹種をピックアップ。木や木目の特徴だけでなく、知識の深さを伝えるため木に関するうんちく話なども商品写真とともに紹介しました。各商品ページにはＱＲコードを記載し、スマートフォンでも簡単にサンプル請求ができるようになっています。
また、カタログのタイトルは、木＝イビケンという自信と願いを込めて「木の辞典vol.1」としました。

斬新な空間提案、美しい木目の商品写真、木にまつわるストーリーによって、「木の辞典vol.1」はインパクトのあるカタログに仕上がりました。「2020日本ＢｔｏＢ広告賞」では製品カタログ＜総合＞の部で銀賞を受賞。「美しい木目の再現や空間写真はものすごく印象的」との評価をいただきました。
「木の辞典vol.1」があることで、これまで営業担当者がアプローチしきれなかった設計事務所にも、イビケン株式会社様の強みを印象づけることができます。新規の問い合わせがあるなど、新しい顧客の獲得にもつながりました。さらに、実際に施主へのプレゼン資料にも使われ、イビケンファンを増やす一助にもなっています。また、事前調査によって自社の強みや営業の方向性を洗い出したことで、イビケン株式会社様内の意思統一を図るお手伝いができたのではないかと考えています。
イビケン株式会社様では、「木の辞典vol.2」の制作についてもご検討中です。今後も、ターゲットに響く表現を追求し、お客様の企業活動に貢献していきます。