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新入社員の“困った”を解決する画期的育成アプリ 『ディライトひよこ倶楽部』

2023年10月04日

顧客のビジネスにワクワクと喜びを届けるためには、自分たちがワクワクしていないと始まりません。
自分たちがワクワクするために行っている社内プロジェクトにフォーカスを当て、表には出ない社内プロジェクトの舞台裏『Delight Story』をお伝えします。

2021年3月にリリースされた社内用新人育成アプリ『ディライトひよこ倶楽部』。社内ルールなどが記されており、新入社員や中途採用のスタッフにとって今やなくてはならないツールとなっています。その成果は社内だけでなく社外からも評価が高く、育成のヒントとなっています。そんな画期的なツールの誕生秘話をお届けします。

新入社員の悩みから動き出したプロジェクト

『ディライトひよこ倶楽部』(以下『ひよこ』)を作成するに至った背景について、「入社した頃、本来悩まなくても良いことで悩んでしまって、それがストレスだったんです」と話すのは、このプロジェクトの中心となって動いた、現在3年目となるデザイナーの楠本祥子さん、千原麻衣子さん、プランナー・平田すみれさんの同期3名。当時新入社員で、知らない社内の暗黙のルールや先輩との“教えた、教えていない”といったやりとりがストレスに感じていた、と語ってくれました。当時はWi-Fiのつなぎ方さえもわからない新人。質問をしやすい世代の先輩がおらず、ベテランの先輩に聞きづらかったということもあり、悩みを抱え込んでいました。

そこで、舵を切ったのが楠本さん。「今後の後輩たちのために社内ルールをまとめたい」と声を挙げると、実は平田さんも同じくこっそりとまとめていたことが発覚。そんな同じ悩みを抱える同期3名で「やってみよう!」と、立ち上がります。

一方で、育成プロジェクトのメニューとして同様にまとめようとしていたと明かすのは、彼女たちの上司であるコミュニケーションデザイン部 次長・福井大樹さんとグラフィックデザイナー・西田任さん。

新人向けに紙媒体やweb媒体を制作するにあたっての解説冊子はすでに作成しており、次に社内ルールをまとめることになっていました。そんな中、新人の彼女たちが一緒のことを考えていたことを知り、「それだったら一緒に進めていこう」というのが、始まりでした。

 

成功に導くためのモチベーションバランスと進行管理

動き出したのは2021年12月。

まずは付箋にわからないことを書き出していってマッピングして分けていく作業から始めました。一番難しくプロジェクトのポイントになったのはどこまで情報を載せるかという線引きでした。使いやすくシンプルにするためネットで調べてわかることは載せずに、あくまでも社内の暗黙のルールや用語集に特化することを決めます。

進行管理役として、ベテランディレクター・柏倉久美さんがチームに加わり、3人のフォローを担うことになります。「全部集めだすとキリがない。しかも業務もあるので出来る範囲でやらなければならない。特に入社した初年度なので、この子たちはやる気に満ち溢れています。使命感がすごくあって、先のこともちゃんと考えてくれていてモチベーションは高かったんだけど、『完璧を目指しすぎるとどこかで頓挫してしまうから無理やで』とずっと伝えていて。西田さんと柏倉さんも同様に言い続けてくれて、3人をうまく導いてくれていました。だって3人、鼻息めっちゃ荒かったもん」と、福井さんは笑って当時の様子を振り返ります。

それに対し、楠本さんは「知らないルールを破って注意されるのがすごくストレスだったので、いち早くそれを解決したいというところでやっていました。自分たちが知りたいことをどんどん知れて、知識を吸収できたことがモチベーションにつながっていったんじゃないかなと思います」と、当時のモチベーションを振り返ります。

使い続けられるように工夫された構成とデザイン

アプリのデザインは親しみやすく、わかりやすい構成になっています。

例えば、レベル1であれば会社への入り方など、会社に行くところまで。レベル2であればゴミ捨てや掃除、キッチンの使い方、エアコン操作など、会社で最低限過ごすための内容です。ベル3は申請用ツール、メール、プリンターの使い方といった基本的なツールの使いこなしのための解説といったように、段階的にまとめられています。

デザインを担当した千原さんは、「堅苦しいものより、繰り返し気軽に見られるものが良いなと思ってまして。みんなでいろいろ案を出し合って名前が決定しました。そこからデザインも自分たちでやっちゃおうと。 レベル1から6まで分かれているんですけど、卵がレベル1で、そこから卵が割れていってレベル6ではひよこにかえって歩き出すという。気負うことなく楽しく作れました」と微笑みますが、もちろん苦労したことも。

各ルールのテキストを書くためには内容を理解してからではないと書けないことや、文章の作り方も全員バラバラだったためまとめるのが大変だったり。さらには、 わかないことを解決するにあたって、普段話したことがないような先輩にも聞きに行き解決しなければならないなど、奔走したのだそう。

そんな『ひよこ』も、現在は167のルールの解説と184の用語集が掲載されるまでに成長。

堅い文章ではなく“クスッ”と笑えるような文体で表現するといった工夫も凝らします。そのコピーの添削を手掛けたのは柏倉さんでした。「柏倉さんの文才が光っていました。パッとみてすぐに理解できるんです」と、柏倉さんに助けられたと言う千原さん。西田さんも「とっつきやすい文章になっていて、読み物的におもしろいんです。よりわかりやすいものにするために、平田さんが古紙回収のためのダンボールが保管されている場所への動線をわざわざ動画にしてアップしてくれたり」と、それぞれのアイデアが光っていたことを明かします。

後輩に引き継がれながら“あるのが当たり前”へと進化

2022年3月、ついにリリースの日がやってきます。

リリース時の率直な感想として、楠本さんは「自分が新入社員の時に欲しかった!と素直に思いました。でも欲しかったものが作れたことは嬉しくって。これを通して自分たちもいろいろ学べましたし、自分たちが当時困っていたことを後輩たちには同じ思いをさせずに済むツールができたのは嬉しいですね。リリース前はスケジュールがみんな詰まっていて、切羽詰まっていたので、出た時にはほっとしました。」と、当時の思いを明かします。千原さんは「びっくりしたのが、スケジュールを改めて見てみたら3ヵ月ぐらいで作っていたんです。思ったより時間がない中でやっていたんだと。柏倉さんに進行管理をしていただいて緊張感を持ちつつも、プレッシャーはあまり感じずにできました。新人ということもあって、あたたかく見守ってもらいながら良いチーム感で動けていたと思います」と、振り返ります。

そんな柏倉さんは「新しく4月に入ってくる後輩たちが生き延びられる情報だけは出そうねと話していました。無理なくまずはレベル3までを目標に作ってオープンしましたね。すごく頑張ってくれました」と3人を労い、西田さんも「自由にやらせてもらえて、楽しくできたのが大きかったと思います」と微笑む。

入社して3年が経った今も『ひよこ』を使っていると打ち明ける3人。「3年目になると今更聞くのが恥ずかしいということも、これならこっそり見て繰り返し確認できるのが良いんです。知ったかぶって間違ってしまったら元も子もないので」と、今でも支えになっている様子。

新入社員向けのイメージが強いこのアプリですが、トレーナー側が新人に教えるにあたって活用したいという声も挙がったそうで、今では1ヵ月の新人研修にこの『ひよこ』も活用されています。

『ひよこ』の改定作業は、毎年の新入社員に引き継がれていて、次の新入社員のために、足りていない情報を定例会で補足しています。

「1年生が欲しいと思ったことを“会社がやってくれへん”と言うのではなく、自力でやらせてくれる環境だったのも大きかったです。このアプリが今ではあって当たり前の存在になってきていることが嬉しいですね。後輩たちには、無いから諦めるのではなく、自分から学びにいくという自主性を引き継いで、このアプリをアップデートし続けてもらえれば良いなと思います。」と、平田さんは想いを馳せます。

元々は企画メンバー観点で作られたこのアプリ。リクエストの声が営業側からも挙がり、現在は営業の内容も含めたレベル7までにアップデートされています。

「リリースした時の反響がすごく良くて、営業サイドもいるんじゃないか?となり、すぐに追加に至りました」と話す福井さんは、「大伸社だけでなく、どこの企業でも同じような育成の悩みはあって。他社さんからも、“自分のところでも取り入れたい”と評価をいただいて良いモデルケースとなっています。会社としては、まずは新しいことにチャレンジしていこうという雰囲気作りや空気感が大事なんだと再認識しました。大伸社らしい解決方法ができたのではないかと思います」と締め括りました。

 

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