2023年05月19日
最近、弊社への依頼でも、ウェブサイトリニューアルや統合報告書リニューアルの際に、「ブランディング」の一環として…という依頼をよく聞くようになりました。昨今、企業の「ブランド戦略」や「リブランディング」の重要性が再注目されており、コーポレートコミュニケーションには外せないキーワードとなっているのは理解できますが、弊社的にはどうしても「他の企業がそうだから…」「なんとなく…」と、とってつけたような「ブランディング」に聞こえてしまい、少し違う気がするなあと思ってしまいます。
先述のとおり「ブランディング」は、ターゲットに対して企業の価値やイメージを高く認知してもらうために行う取り組みで、アフターコロナを勝ち抜くための有効な戦略として再注目されているキーワードです。
弊社でも様々な企業様のブランディングに協力しておりますが、最近ではとりあえず「ブランディング」と言っているだけでは?と思う相談が増えているように思います。
ウェブサイトであれ統合報告書であれ、それが企業が発信するものである以上、企業の価値やイメージを高く認知してもらうことは当たり前の目的であり、それだけを「ブランディング」ができた!と独りよがりの発信で終わってしまいます。
さらには、ユーザーの様々なリテラシーが向上しているなか、中途半端なブランディングの発信と見透かされてしまい、却ってブランド・企業の価値を落とす結果になってしまいかねません。
それよりも、その「ブランディング」が誰のため?何のためのブランディングなのか?をしっかりと考え、どのような体験を提供するのか?をしっかりと考えることが重要なのでは?と考えます。
大伸社ディライトは、単なるデザイン制作会社や、マーケティング優先のコンサル会社ではありません。ご依頼いただいた内容がどのようなツールであれ、それは誰に対して、何のために必要なのか?から考え、そこにある課題を抽出し設定します。
そのためには、ツールを制作する上での現場とのギャップをあらゆる手段手法で見つけ出し、そのギャップと課題をクリエイティブで、価値のあるメッセージに変換できた時点で、企業として「ブランディング」の一歩を踏み出せたと判断します。
大伸社ディライトの「ブランディング」は企業の活動そのもののことを指し、その活動において価値のあるメッセージを発信するお手伝いをすることにあります。
以下の記事は、大伸社ディライトがブランディングのお手伝いをした事例になります。
社名変更とともに強いメッセージを打ち出し、ブランドイメージの刷新に成功
こちらのお客さまでは、ブランディングの一環として様々なツールの制作をお手伝いさせていただきましたが、まず最初に取り組んだのが、誰に何を伝えるか?の「キーメッセージ」を開発しました。
プロジェクトに関わった方、ご担当者さまに徹底的にヒアリングし、その想いを「キーメッセージ」に変換し、各ツールでもユーザーが手にとったとき、目に触れたときから、読み終わるまでをひとつの体験としてぶれないよう注力しました。
自社の魅力を再発見し、未来の方向性を見出すワークショップを実施。その成果をWEBサイトへと落とし込む
こちらのお客さまでは、サイトリニューアルのお手伝いをさせていただきましたが、そのリニューアルの目的、出すべき強み、伝えるべきターゲットを改めて社内メンバーとともに設定し直しました。
社内だけではなかなか見いだせない、新たな強みや価値を可視化し、それをウェブサイトでの提供すべき「体験」として表現することで、ブレのないメッセージと今まで先方が気づけていなかった価値をユーザーに提供することができました。
上記記事を読んでいただくと分かるように、各ツールを単なる制作物ではなく、場合によっては企業が持つ課題を解決できるツールに変換します。それが効果を出すことで、結果的に「ブランディング」の一歩に繋がり、新たな企業の価値発信となっていきます。
単に「ブランディング」という言葉を使うことより、まずは、そのツール・取り組みが誰に対してのものなのか?何のためにやるのか?などの目的をしっかりと明確にし、「生の声」の裏側に秘められた「そもそも」を見つけ出す、本当の意味での「ブランディング」活動を、大伸社ディライトと一緒にやりませんか?
CXデザイン部 次長
福井 大樹媒体・ツール問わず、お客さまの様々な課題を解決するための企画・ディレクションを担当しています。社内では比較的ロジック重視の考え方をする派で通っております。課題中心で物事を考えるので得意領域は設定していませんが、強いて言うなら家具・建材、雑貨業界にはお客さまが多いです。 HCD-net認定人間中心設計スペシャリスト 認定取得。 第38回日本BtoB広告賞「製品カタログ単品の部」銀賞 「WEBサイト スペシャルサイトの部」銅賞 第39回日本BtoB広告賞「製品カタログ総合の部」金賞・銅賞 「製品カタログ単品の部」銅賞 第70回全国カレンダー展 「経済産業省商務情報政策局長賞」「第三部門金賞」受賞