商品情報マネジメント
2018年01月15日
2015年11月25日
こんにちは!情報システムの郷原です。
突然ですが皆さん、ネットの世界でどれだけの情報量が1日に飛び交っているかわかりますか?実は250京バイト!ものビッグデータが1日のうちに動いています。この情報社会においては、あまりある膨大な情報を整理・活用し、自社マーケティングに活かしていくノウハウが求められます。情報を整理し、最新のデータ提供を高効率かつスムーズに顧客に供給するためにどうすればいいのか。
そこで、『PIM(ピム)』という考え方が登場するのです。
まだまだ認知の低いワードでもありますが、これからの販促、デジタルマーケティングとの連携にはなくてはならないコンセプトです。
さて、このPIMとは何ぞや?から始めますね。
語源としてはProduct Information Management = 商品情報管理
企業が管理するマスターデータの中でも、特に商品情報にフォーカスし、企業内に散在する商品情報を一元管理すること。
つまりスペック的な基本情報はもちろん、販促やネットショップなど様々なメディアへのコンテンツとして、また各部門で共有するマーケティング材料などを、関与者に正確かつリアルタイムに供給することを目的としたコンセプトなのです。
日本でもいよいよ本格的にPIMの導入が始まっています。今回はまず、なぜPIMという考え方が生まれたのか、その生い立ちを知っていただくためにも、販売チャネルの変化をお話したいと思います。
今の時代、私たちはモノを買うための接点が増えました。そして消費者がモノを買うといった活動の裏には、モノを流通させる、購買情報を集計する、アフターサポートするなど、さまざまなチャネルとの関わりがあります。
かつては実店舗に出向いて買い物するしかなかった時代のシンプルなチャネル導線から、お茶の間テレフォンショッピングからネットショップといった“マルチチャネル”が到来。
それぞれの立場から見ると、
と言ったところでしょうか。意思決定に応じて購買チャネルを組み合わせるといった手法です。
いつでもどこでも買えるんだから、消費者にとって便利になった…と言いたいところですが、小売サービスはまだまだ進化します。
“マルチチャネル”ではたしかに購入する間口は広まったが、決済、商品受け取り、サービスなどはそのチャネル独自で完結することが多かった。 例えば、梅田店舗に在庫が無くても、ネットショップにはあるじゃないか…など。
そこで登場したのがオムニチャンネルというコンセプトです。
“Omni”の言葉通り、『あらゆる』『すべての』販売・流通チャネルをつなぎ、統合することでどのような販売チャネルからも、ユーザーへ商品とサービスを提供する環境を実現することとなります。
最近では、大手小売のセブン&アイ・ホールディングスが、そのものズバリのネーミング『オムニ7』と名打って、オムニチャネル戦略を具現化したサービスを開始しました。
データ側からみると、全店舗、ネットショップ、配送にいたる全チャネルが同じデータベースを見て、販売在庫状況とユーザー状態をリアルタイムに共有する仕組みが必要となるので、その効果は認めつつも、解決すべき課題は計りしれません。
そこで、企業内に散在する商品情報を一元管理できるPIMが注目されはじめた、というわけです。
そもそも商材情報は、あらゆる部門の共有リソースとして皆でメンテナンスし、フィードバックされるべきであるし、可視化するためのシステムはとても重要です。
私たちは、このPIMをソリューションとして捉え、皆さまのビジネス活用へとお手伝いしていきたいと考えています。次回もPIMに関するコラムをお届けしてまいります。
石塚硝子株式会社 ハウスウェアカンパニー様
属人的な商品情報管理からの脱却。ネット時代のスピードに対応する、新しい一元管理の仕組みづくり。販売機会に対してスピーディーな対応を可能にするとともに、販促サポート業務の負荷軽減を実現されました。