商品情報マネジメント
2015年11月25日
2018年01月15日
こんにちは、情報マネジメント部の郷原です
近ごろ新聞やテレビなどでも、三文字略語をよく目にします。
IT用語にも数多くの三文字略語がありますが、意外と被らないものだなぁと変なところに感心している今日この頃です。このブログにもよく登場するCMS(Content Management System)は、WEBサイトを構築する基盤として、正真正銘被りなしのIT用語です。
そんなCMSを導入するメリットの一つとして、「専門的なスキルがなくても更新管理ができる」という点が挙げられると思います。
用意されたテンプレートにテキストや画像が流し込まれ、サイトのナビゲーションにあるリンクなども自動追加されるので、HTMLやCSSの知識がなくてもサイト全体を矛盾なく更新管理することができます。これと同じ発想を紙のカタログ上で実現するために発展してきたのが、DBP(Data Base Publishing)です。商品データベースをもとにプログラムを使って組版することから、自動組版とも呼ばれています。
私たちはこれまで、いろいろな商品カタログを制作すると同時に、自動組版についても多く手がけてきました。
カタログの場合は、最終的に本になりますので、WEBページを生成するCMSと違い、商品の並び順や、情報量(紙面上の面積)に応じて細かくコントロールする必要がありますが、その点については別の機会にお話するとして、予め用意されたテンプレートに商品の画像や仕様に関するテキストを流し込んで配置していくという大まかな流れは、先に説明したCMSと同じです。
CMSとカタログ自動組版は、データベースやファイルを効率的にパブリッシュするための仕組みとして、周辺の環境と共に別々に進化してきましたが、ベースにあるデータや概念の成り立ちはとてもよく似ています。
一方で、販促を行う市場はスマホによるインターネット利用人口の増加によってデジタル化が進み、商品購入に到るまでの経路は、年々利便性の向上と比例しながら増加しています。
紙とデジタル、すなわちカタログとWEBを別々のものやシーケンシャルな流れで考えていられる時代はそろそろ終わりに近づいているのかも知れません。何故なら紙とデジタルそれぞれに、均一な情報発信ができていることによって販促の目的である、より良質な顧客経験を持たらすことが出来るからです。
クロスメディアによる販促がスタンダードとなることで、商品情報やコンテンツをより一元的に管理する必要性が高まり、このことが顧客経験の格差を生んでいるとすれば、企業が取り組むべき課題としての優先度は高いと言えます。
PIM(Product Information Management)は、こういった課題を解決するために生まれた商品情報管理のための概念です。その企業の販促プランにに合わせた情報管理やアウトプットを設計することができます。
今後メディアとマーケティング、商品情報を管理する技術が融合することによって、コミュニケーションにおける手法やスピード感といったものは変化していきます。市場と自社にマッチした商品情報やコンテンツの管理とはどういったものなのかを是非一度考えてみられてはいかがでしょうか。
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ここまでお読みくださってありがとうございます。
次回もお楽しみに
石塚硝子株式会社 ハウスウェアカンパニー様
属人的な商品情報管理からの脱却。ネット時代のスピードに対応する、新しい一元管理の仕組みづくり。販売機会に対してスピーディーな対応を可能にするとともに、販促サポート業務の負荷軽減を実現されました。