ウチとソトの境界線を超える新しい「家での過ごし方」を提案するコンセプトを設定し、その世界観をクロスメディアで展開

CLIENT : 三協立山株式会社三協アルミ社

WEBサイト構築・運営支援

セールスプロモーション

動画・撮影・CG

背景／課題

エクステリア商品の価値を訴求する、新しい切り口を

三協アルミ様は、カーポートやガーデンルーム、門扉といった住宅および公共空間のエクステリア商品の他に住宅建材、ビル建材を提供する総合建材メーカーです。今では一般化している「アウトドアリビング」という言葉を早くから提唱されており、ガーデンルームやデッキ、バルコニーといった商品を「アウトドアリビングシリーズ」として展開されています。そんな中、2020年からのコロナ禍があり、生活者の「住まい」への意識が高まりました。ステイホームの間、リモートワークをするための場所や、家にいながらソトを感じる場所として、人々の意識はエクステリアにも向けられました。

こうした背景から三協アルミ様では、改めてエクステリア商品の価値を訴求していくことを検討。これまでカタログやWEB展示会で実績のある当社も、プロモーションプランを提案させていただくことになりました。他のエクステリアメーカーもステイホームに着目した様々な提案を行う中、いかに埋没することなく、新しい切り口で市場に働きかけるかが問われました。

施　策

これまでとは違うライフスタイルを3媒体で印象づける

大伸社ディライトが目指したのは、家の中での過ごし方が急激に変化した市場において、ステイホームを余儀なくされている生活者の未充足のニーズを捉えること。まず、その軸となる「ホームノマド」というコンセプトを導き出しました。ノマドとは、遊牧民を意味する言葉。家に居ながら、自由に旅をする遊牧民のように「時間」や「場所」にとらわれずに過ごそうという考え方です。

これまでエクステリアの生活提案といえば、ガーデニングを楽しむ、ペットと遊ぶといった、ソト空間の延長という考え方が主流でした。その発想にとらわれず、もっとウチとソトの境界線を超えて、アトリエやホームシアターなど、ウチもソトも一つの「ホーム」として活用することを提案したいと考えたのです。

さらに「ホームノマド」が意味することをわかりやすく伝えるために、媒体はカタログやWEBサイトだけでなく、「モーショングラフィックス」を用いた動画も作成することを提案。モーショングラフィックスとは、イラストに動きと音を加えたビジュアル表現の手法です。海外でも活躍するイラストレーターを起用し、カタログ・WEB・動画に共通する世界観をオリジナルイラストによって創り上げました。

動画はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=-mwqVg6KYQM

こうしたコンセプトの新しさと、カタログ・WEBサイト・動画を同じ世界観で統一するクリエイティブが評価され、当社の案を採用いただくことが決定しました。

成　果

エンドユーザーの理想を具現化しているとの評価

本制作において三協アルミ様と打ち合わせる中で、「ホームノマド」は一日の時間軸を意識した「アサノマド」「ヒルノマド」「ヨルノマド」へと進化し、より深みのある生活提案となりました。本制作ではカタログ、WEBサイト、動画3つの媒体の制作が同時進行でしたが、コンセプトの軸がブレないよう、制作チームでこまめにミーティングを実施。足並みを揃えて取り組んだ結果、同じ世界観を創り上げることができ、2021年3月に公開の運びとなりました。

三協アルミ様からは、カタログについて「販工店の社長様から、お客様の求めているものはこれだ！との評価をいただきました。お客様の理想を具現化した、お客様に響くカタログになったと思います」との嬉しいお言葉を頂戴しています。

生活者のリアルな気持ちを捉えたコンセプトのもと、最も効果的に訴求できる媒体をコーディネートし、新しい世界観を創り上げる。これは大伸社ディライトが最も得意とすることの一つです。今回のコンテンツはSNSでの集客にご活用いただいたり、動画を展示会で流していただくなど、今回の制作物のみならず今後も多方面にご活用いただける企業資産としての価値も持っています。長い目で見て、クライアントの販促活動に貢献できるお仕事の事例となりました。