CLIENT : 株式会社マウナ・ケア
CLIENT : 株式会社ギフトパッド
空間デザイン
背景/課題
今回ご紹介するギフトパッド様は、カスタマイズが可能なプラットフォームを通じて、販促キャンペーンや顧客とのリレーション構築を目的としたノベルティ・ギフト・クーポンのDX化を推進。企業向け・個人向けのソリューションを展開されています。2021年、ギフトパッド様は本社機能を兵庫県西宮市から、大阪市西区に位置する歴史あるビルのワンフロアに移転されました。以前のテナント企業が使っていた空間をそのまま利用されたため、実際に業務を始めてみると「使いにくい」という声が上がったそうです。そこで、以前からWebサイト制作等でお付き合いのあった当社にご相談をいただきました。フロアはエントランス周りのパブリックゾーンと、奥の執務ゾーンに大きく分かれており、主にパブリックゾーンを機能的に改修したいということでした。
当社では、マーケティング戦略やプロモーションツールはもちろん、展示会ブースやオフィススペースといった空間の設計デザインまで、お客様の課題解決につながる施策をトータルにご提案。中でも今回は、企業の顔となる本社の改修でした。社員の方々の士気、来社されるお客様に与える印象、さらにはリクルーティングの成否にも影響するため、与件以上の提案を目指してプランニングを進めました。
施 策
現場調査に伺うと、パブリックゾーンは隣の執務ゾーンとメッシュパネルだけで仕切られ、来訪者が担当者を待つウェイティングスペースもありませんでした。また商談スペースは、人が行き来するエレベーターの近くにあり、簡単な衝立があるだけの状態。そのため、「エントランス周りを機能的に」「個室のミーティングルームが欲しい」といったことが主なご要望でした。
空間デザインチームでは、こうしたニーズを満たしながら、デザイン性にも妥協せず、「しつらえ」として完成度の高い空間演出を目指しました。ご要望の奥に、機能的なニーズだけではない「おもてなしの心」を感じ取ったからです。ギフトパッド様は、“三方よしの仕組みを創造して「ありがとう」で満ち溢れる社会を共創する”というビジョンを持って、事業を展開されています。エントランスからその理念を表現すべきという洞察からコーポレートカラーである水色を取り入れ、WEBサイトの世界観とも乖離しない、やさしさのある空間づくりを目指しました。
特に空間の印象を左右するエントランスホールの床材については、単色で仕上げることもできましたが、ワンランク上の印象を演出したいと追求。熟考の結果、床材をヘリンボーン柄に貼って色で濃淡をつけ、エレベーターを降りてから正面の受付へ、あるいは左手の執務ゾーンへと視覚的に誘導する仕掛けを盛り込むことに。CGの作成に苦心しながらも、微妙な濃淡の配置バランスまで吟味して表現しました。「目指す空間をしっかりとお伝えしたい」その想いで、プレゼンテーションにあたっては、与件の整理から改修案の意図、改修後の空間イメージまで一式を提案書にまとめて臨みました。
成 果
「圧倒的な提案力」 ギフトパッド様からいただいたのは、そんな嬉しい一言。最終的に、当初のご要望にはなかった範囲にまで改修の規模が広がりました。実は、ギフトパッド様は大阪本社より先に東京支社の改修工事を実施。その当時と比べると、当社のご提案は「こちらの要望から、ここまで察知してくれるとは」「CGパースまで作り込まれているので、よりイメージが湧く」と評価いただきました。
またギフトパッド様からは、奥の執務ゾーンについても「空調設備を追加したい」といったご要望があったのですが、他社に現場調査や見積もり依頼をしたところ、大掛かりな工事になるという回答で躊躇されていたそうです。当社では機転をきかせた視点で突破口を見出し、コストを抑えて空調設備を設置する方法をご提案。ビルオーナーの方にも了承を得るために動き、妥協なく遂行する姿勢という点に置いても信頼関係を築くことができました。
初回の提案書以降、規模の広がった部分についても打ち合わせを重ね、パブリックゾーンには大部屋も含めた3つのミーティングルームが生まれました。エレベーターを降りて正面には、LEDで光らせた社名ロゴ、さらにオーダーメイドのソファやインドアグリーン。執務ゾーンでも設備交換などの細かなご要望を満たし、無事に竣工となりました。働き甲斐と企業イメージを高める空間設計が活き続け、ギフトパッド様の益々のご繁栄に寄与できれば幸いです。
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