CLIENT : 日工株式会社 様
CLIENT : 東谷株式会社 様
セールスプロモーション
背景/課題
東谷株式会社さまは、愛知県名古屋市に本社を置く総合家具メーカーです。ベーシックから流行のデザインまで幅広いテイストのオリジナル家具・インテリアが揃い、一社でこんなに多彩な在庫を持つ企業はほかにありません。基本的にはBtoBでのご商売で、セレクトショップなどへ製品を卸されています。
大伸社ディライトがはじめて東谷さまへカタログ『ROOM ESSENCE』のリニューアルを提案したのは、2013年(vol.17)。それ以前はシリーズごとに検索しやすいカタログを発行されていました。
施 策
リニューアル提案のポイントは、豊富なラインナップがあるという特長をさらに訴求するため、「どんな部屋もつくれるROOM ESSENCE」というコンセプトを設定したところ。初回号では“アパートの部屋”をテーマに、シリーズにこだわらず、住人(インテリアテーマ)別にコーディネートを紹介する体裁としました。インテリアコーディネートの提案も併せて紹介できる誌面は、これまでにないブランドの魅力を引き出すことに貢献でき、以降4号に渡ってテーマを変えて引き継がれていきます。また、基本的にはその時々の流行と、デザイナー目線で捉えたその次の流行予測を軸にコーディネートを考えていたため、新製品展示会での営業トークにも活用しやすい媒体へと成長していきました。
また、初年度からずっとこだわり続けてきたのが写真のクオリティです。暮らしを想像できるリアルな空気感と物語性で、写真1枚でもブランドメッセージを伝えられるものをめざしました。空間コーディネートにこだわり、セリフのある写真を撮影するにあたっては、東谷さま・カメラマン・スタイリストとしっかり焦点をあわせ、ブレができないように留意。ひとつのものを創りあげるチーム感を醸成できたからこそ、流動的な撮影現場でも確実なクオリティでシーンを仕上げることができました。
そうして『ROOM ESSENCE』の空間コーディネート力がインテリアコーディネーターやバイヤーに浸透してくると、“コーディネートのセット買い”のニーズが生まれてきました。それに伴って、2017年(vol.21)のカタログからは“空間提案力”の訴求へとシフト。2018年(vol.22)のカタログでは商業施設への進出も視野に、アートホテル・セレクトショップ・カフェ、3つの特長ある空間提案を行いました。とくにアートホテルは、島田陽氏とdot architects設計のホテルを借り切って撮影を実施。建築・アート空間としても知名度の高い場所で撮影を行うことで、ブランド認知やブランディングの促進を狙いました。
企画はもちろん、撮影場所の選定から交渉まですべて大伸社ディライトで行っており、顧客の営業方針を見据えた“売り方”まで考え込んだ日頃のリサーチが、こうしてカタチになったといえます。またこのカタログでは、事前にインテリアコーディネーターやスタイリストとも打ち合わせを重ねた“スタイリングコラム”も掲載することで、情報発信ツールとしての機能も強化しています。
成 果
大伸社ディライトが東谷さまと一緒にブランディングを進めてから、2018年現在、早いもので6年目を迎えます。東谷さまの経営拡大においては、カタログ広報物もその一端を担えていると思っています。
また、今後ますます個人での情報検索・比較検討が進む現状においては、WEBやSNS施策を通じた、BtoCを意識した取り組み強化を検討中です。“まずカタログを。それでいまは充分”という初期段階を越え、ご提案を重ねる中で、弊社都合ではなく東谷さまと共に“カタログの次のステップ”を考えられる土壌をつくれたこと。それが私たちの喜びでもあります。
なお、カタログのバックナンバーは、東谷さまWEBサイトからご覧頂けます。
アートディレクター / グラフィックデザイナー / イラストレーター
黒木 雅巳
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06-6976-8632 ■ 平日(月〜金)9:00〜18:00 土日・祝日/年末年始を除く