2019年07月24日
システムには、導入することによるメリットと継続的に使うことによるメリットの2つがあります。後者のメリットは導入企業の取組によって大きく差がつく点でもあります。今回はそんなお話です。
近年、商品情報管理= PIM(Product Information Management)システムを導入・検討する製造業・小売業が増えてきております。
導入に先駆けて、「導入メリットは感じられるものの、自社にPIMは浸透するのだろうか?」と感じられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は「使い続けてもらえるPIMシステム」の運用についてお伝えします。
PIMプロジェクトの目的は「商品情報ハブ」を使って業務の効果・効率を高めることです。
そのために最も重要なことのひとつは、ハブに正しい情報を入れて正しい状態で保ち続けることです。
しかし、ただパッケージを導入するだけでは、時間が経つにつれて徐々に使われなくなり、商品情報ハブとして十分な役割を果たせなくなることがあります。
そのため「現場で使い続けてもらえる」ことを目指してPIMシステムを構築することが大切です。
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例えば、PIMシステム(=商品情報ハブ)が使われなくなる原因には次のようなものがあります。
いかがでしょうか?
みなさんにも思い当たるシステムがあるのではないでしょうか?
PIMシステムを現場で使い続けられるものにするには、上記の原因に対処しなくてはいけません。
具体的な例えとして、次のようなポイントを押さえたシステムの作り込みと運用を行う必要があります。
例えば、弊社のPIMサービス axer の場合、パッケージにはデフォルトでPIMの核となる情報管理機能のみが備わっており柔軟なカスタマイズができるようになっています。そのため、上記のポイントについては導入時のカスタマイズと運用サポートで対応しています。
ご要望をいただければ、運用の「登録・更新」の部分を完全にお任せいただく形でのサポート等も可能です。パッケージの導入だけでなく、運用を外部に任せるというのもひとつの手です。
ここに挙げたのは主にパッケージ面でのポイントであり、他にも、運用ルールの構築やトレーニング等、導入時・運用時に注意すべきことがあります。
「現場で使い続けてもらう」ということはPIMプロジェクトでとても重要なことなので、とにかくプロジェクトの開始当初から意識し、さまざまな面で手を打っておくことが大切です。
というわけで、「使い続けてもらえるPIMプロジェクトのポイント」というお話でした。
PIMプロジェクトは「パッケージだけ」「運用だけ」ではうまくいきません。業務の状況に合った形で商品情報モデル・機能・画面表示等を設計・カスタマイズし、適切に運用し続けることが大切です。
弊社では、現場で使い続けてもらえ、真に価値を発揮できる「商品情報ハブ」の構築のお手伝いをしています。更に詳しい内容や事例などをご覧になられたい方はぜひお気軽にお問い合わせください。