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【現地レポート】COMPUTEX TAIPEI 2025に見る「AI Next」時代の到来とブランド体験の未来

2025年06月10日更新

2025年5月、台湾・台北で開催されたアジア最大級のテクノロジー展示会「COMPUTEX TAIPEI 2025」

今年のテーマは「Connecting AI Next」。

AIを中心に、PC、自動運転、スタートアップ、サステナビリティなど、多様なテクノロジーとその社会実装に焦点が当てられました。私たち大伸社ディライトも現地を視察し、最新の動向をキャッチアップするとともに、AI開発の協力パートナー候補とも直接対話する貴重な機会となりました。

クライアント企業の皆様にとっても、今後の事業展開に活かせるヒントが多くありましたので、以下にてご報告します。

■ 会場の熱気とスケールに圧倒される4日間

COMPUTEX 2025には約1,400社が出展し、85,000人を超える来場者が世界中から集まりました。
台北南港第1・第2展示ホールを中心に、AI、IoT、ロボティクス、PCパーツ、スマートモビリティなど、テクノロジーの最先端が一堂に会した空間は、まさに“未来の縮図”とも言えるものでした。

■ AIの進化は「実装フェーズ」へ

今回のCOMPUTEXで最も強く印象に残ったのは、AIが概念的なブームを超えて、「実装」「ビジネス活用」へとシフトしていることです。

NVIDIAは次世代AIアクセラレーターを発表し、FoxconnはAIによる工場最適化モデルを展示。
ASUSやGIGABYTEといった台湾企業も、AI PCや生成AIを搭載したアシスタントソフトを披露しており、
AIは既に「製品・サービスの中にある」存在となっていました。

■ AI開発における協力パートナーとの出会いも

今回の訪問では、展示ブースだけでなく、海外AIベンチャーや台湾大学発の技術系スタートアップとも情報交換の機会を得ることができました。
生成AI、マルチモーダル処理、UX設計支援ツールなど、多様な切り口での会話が進み、弊社が進めているAI活用型マーケティングツールやプロトタイプ開発に対しても、協力可能なパートナー候補との具体的な接点ができましたので、今後のサービス開発について是非、ご期待ください!

なお現在、大伸社ディライトでは、先行して独自のAIモデルを活用したマーケティング支援サービスの開発を推進しています。
詳細については、以下のブログでもご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

🔗 AIモデル活用に関する当社の取り組みはこちら

■ 日本企業の動向について今回のCOMPUTEXには、台湾・アジア圏だけでなく、欧米各国から多数の企業が出展していました。日本企業における注目の動向は、自治体が支援する形で出展していたスタートアップベンチャーのブースです。地方発の技術やプロダクトが海外での市場機会を模索する姿は、日本の中小企業や地域産業の可能性を再認識させてくれました。

自治体とベンチャーの連携という文脈は、地方創生や地域ブランディングにも直結するもの。今後、弊社の拠点地域との連携にも活かせる示唆が得られました。

また、数多くの日本企業が現地視察を行っており、AI活用最前線でのインプットと多くのビジネス機会獲得に積極的に活用されていたのが印象的です。今後、日本企業の出展も増えてくるのではないかと思います。

■ PCパーツや周辺機器に見る「体験価値」志向

自作PC分野では、冷却性能や静音性、メンテナンス性など“触れてわかる価値”を重視した製品が目立ちました。
Noctuaの新型水冷クーラーや、Geometric Futureのエアフローデザイン重視のPCケース、Cherryの誘導式スイッチ搭載キーボードなどは、いずれも機能とデザインを高度に融合させたものです。

機能=価値ではなく、

体験=価値に移行しつつあるという点で、

製品ブランディングやパッケージ設計にも応用できる気づきが多く得られました。

■ ESG視点でのスタートアップにも注目

スタートアップエリア「InnoVEX」では、ESG(環境・社会・ガバナンス)を軸としたプロダクト提案が多数見られました。AIによる食品ロス削減支援システムや、視覚障がい者向けUI支援ツール、再生素材を活用した製品など、社会課題に向き合う“意志ある技術”が印象的でした。

こうした製品は単なるスペック競争から一歩進み、

「なぜこの製品が存在するのか」を明確に伝えるブランドストーリー設計の重要性を再認識させてくれます。

■ クライアントビジネスへの3つの示唆

今回の展示会から、クライアント企業の皆様に向けた示唆として、以下の3点をお伝えします。

① AIは“実装する時代”へ。今からでも着手できる。
  小規模なツール開発やパーソナライズ施策から始めることで、競争優位性が生まれます。

② 感性に訴えるデザイン体験の重要性。
  製品・サービスを「体験として記憶される」ための工夫が、ブランディングに直結します。

③ ESG視点での価値共創。
  生活者が共感できる理由づくり、ストーリー設計が企業の信頼構築に貢献します。

■ 最後に

COMPUTEX TAIPEI 2025は、AIによる社会変革、製品体験価値の進化、スタートアップの社会性という3つの観点で、大きな示唆を与えてくれました。
大伸社ディライトでは、こうした海外動向をふまえたAIマーケティング支援・ブランド体験設計のアップデートに努めています。
今後も引き続き、国内外の動向をクライアントの皆さまと共有しながら、共に未来を切り拓いてまいります。

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飯降 寛夫

CXプロデュース部 次長

飯降 寛夫

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