2017年10月23日
2017年9月27(水)13:30〜15:00
校正・校閲セミナーのオープンセミナーを大伸社ディライト大阪オフィスで開催いたしました。
受講いただいた皆様、誠にありがとうございました!
「校閲ガール」というドラマの影響もあるのでしょうか…「校正・校閲セミナー」にも多数のご参加をいただきました。セミナーでは、実習課題をとおして校正者のチェック方法を経験していただき、受講された皆様は、大変熱心に取り組んでおられました。講義をしていても、受講者の皆様の意欲がひしひしと伝わってくる、そんな1時間半でした。
受講後のアンケートには、貴重なご感想やご意見を書いていただきましたので、始めにその内容をご紹介いたします。
「ウェブだけでなく紙の依頼も増えてきていて、カタログ等(紙面)のチェック方法が良くわかった」
これは、Webディレクターの方のコメントですが、セミナーでは紙に出力して校正する方法をレクチャーしています。また、モニター上でよりも紙でのチェックの方が校正に適しているということも、講義の中で触れさせていただきました。その他にも、
「これまで、自分なりの方法でチェックしていたので、大変勉強になりました」(ライター)
「校正校閲のセミナーが初めてはもちろん、(校正を)誰かに教わること自体が初めてだった」(デザイナー)
「独学では知りえない知識があったことが有意義だった」(校正担当)
「きちんと学ぶ機会がなかったので、とても有意義でした。社内関係者にフィードバックしたいです」(Web制作ご担当者様)
「自己流で校正を行ってまいりましたが、今回よい学びの機会を得ることができて大変ありがたいです」(広報ご担当者様)
など、ありがたいご感想をいただきました。プロモーションツール校正の実地経験ができる機会は希少ということもあり、貴重な学習の場として活用していただけたようです。
一方で、普段あまり校正をされる機会のない方からは、短い実習時間でも「集中力がつづかない・・・」という、リアルな?お声も複数お寄せいただきました。
セミナーに参加された方の職種は様々ですが、それぞれのお立場で「チェック業務」が必ずあり、今回経験された校正者の方法を、少しでも実務にも生かしていただけると嬉しい限りです。
アンケート項目の『さらに聞いてみたいポイント』の中には「正となるデータがない場合のチェックの仕方など」というお声がありました。
校正は、正しい原稿との照合が基本といえますが、校正室では、原稿自体が間違っているのでは?という指摘を出すことがあります。
その見つけ方は、校正者のスキルによって様々あるかもしれませんが、概ね下記の3つにまとめることができると思います。
これは、一般知識が根拠になることもありますが、記憶や知識に頼ることなく、辞書など根拠となるもので確認した上で、ギモンや朱書きとして出すのが校正の基本といえます。
先出の表記と違っているなど、矛盾が生じている場合といえます。「同じ商品なのに、価格が違っている」などがその例です。この場合は、別の箇所に掲載されている情報を根拠にしています。
商品カタログであれば「昨年度版にも載っている同じ商品なのに品番が違う」などがその例です。この場合は、昨年度版の掲載情報を根拠にしています。
いずれも気づきの背景には必ず根拠があります。その根拠をたどっていくことで、原稿の誤り(の可能性)を指摘することができるのです。根拠を大切にすることは、校正という仕事の特徴のひとつでもあり、そこに、この仕事の面白さや奥深さ、難しさ、そして有益性もあるように思います。
最後に少し宣伝をさせていただきます。
大伸社ディライトはマーケティングとデザイン、制作の分野で多くのお客様をサポートし、校正室はその中のひとつの機能としてご評価いただいています。もちろん、校正だけのお仕事もさせていただいており、今後は、そちらにより一層力を入れてまいります。
ページ数の少ないパンフレットのようなものから、カレンダーやカタログ、イベントツールまで、校正室ではプロモーションツール校正に関する豊富なノウハウを蓄積しております。ご相談の際には、下記の3点(概略でも結構です)をお伝えください。その状況に応じた校正の手順例をご提案させていただきます。
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校正の課題をお持ちの方は、お気軽に下記までお問い合わせください。
sisido@daishinsha.jp(担当:宍戸)
校正室の校正・校閲を是非体験してみてください!