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  • AIモデル活用で撮影コスト削減。ECサイトの更新性と在庫商材販促を強化

AIモデル活用で撮影コスト削減。ECサイトの更新性と在庫商材販促を強化

CLIENT : 株式会社 dinos

AI

  • AIモデル活用で撮影コスト削減。ECサイトの更新性と在庫商材販促を強化

背景/課題

モデル撮影のコスト・スケジュールが課題。在庫商材の販促活用にも新たな手段を模索

「ディノス」ブランドの総合通信販売事業をはじめ、幅広い事業を展開されている株式会社dinos様。主力の自社ECサイトでは、様々な商品のビジュアル制作を日常的に行っています。
しかし、商品の更新や新ライン投入のたびにモデル手配・撮影が必要となるため、「モデル撮影のコストやスケジュール調整の負担」や「既存モデルにかかる継続的な費用」が大きな課題となっていました。直面していた具体的な課題は次の3点です。

•撮影までのリードタイムが長く、商品更新のスピードが制約される
•モデルやロケーションのスケジュール調整に時間を要する
•撮影費用が積み重なり、コスト負担が増大する

こうした課題を解決しつつ、効率的にECサイトのビジュアル制作を行う方法が求められていました。

また、販売促進を行いたいものの「撮影コストをかける対象ではない在庫商材」も多く、既存素材を活かしながら販促に活用できる新たな手段も模索されていました。

そこでdinos様からは、
「ブランドイメージに合ったモデルをAIで安定的に生成し、シーズンごとの更新をスピーディに」
「コストは抑えながらも、品質は落としたくない」
というご相談をいただきました。

施 策

既存の商品写真を活かし、AIで「顔」だけを差し替える「フェイススワップ」を提案

dinos様の課題に対して、私たちはAIモデルを活用したビジュアル制作ソリューション 「AICONIC」 をご提案しました。

AIモデルを制作・活用する最大の特長は、「撮影コストを抑えながらも、クオリティを下げない表現」が可能な点です。従来であれば、モデル手配やスタジオ撮影を必要としていた工程を、AIモデルによって効率化することで、ブランドに合うモデルイメージを安定的に生成し、短期間で複数パターンを展開できる仕組みを構築しました。

特に今回は、商品そのものをAIで生成するのではなく、既存の商材写真をベースに“モデルの顔部分のみ”をAIで置き換える「フェイススワップ」を採用しました。

施策のポイント
 1.商品写真はそのまま活用
 撮影済みの商品画像を利用し、サイズ感や質感といったリアルな情報を忠実に伝達。
 AI生成特有の“違和感”を抑え、実写のリアリティを保持しました。

 2.AIによるモデル顔の差し替え
 画像の世界観(雰囲気)に合わせたAIモデルを選定し、元画像の顔部分を自然に置き換えました。

 3.コストとスピードの最適化
 既存素材を活用できるため、新規撮影を行う必要がなく、短期間かつ低コストでのビジュアル制作を実現しました。

 

また、AIモデルの制作中、dinos様から「目を閉じかけた表情で、心地よさを感じているように見せたい」「目線を棚に向けたい」といった、繊細かつ具体的なリクエストが寄せられました。

しかし、既存のAI生成技術だけでは、こうした“感情の機微”を表現するのは容易ではありません。
そこで私たちは、「AI任せ」ではなく、クリエイティブ制作会社ならではのディレクション力と最新AI技術の掛け合わせにより対応。AI生成の特性を熟知したクリエイターが、生成画像を繰り返し微調整しながら理想の表現へと導きました。

AI任せにせず “理想の表現”を生む私たちの力
・AI生成の特性を熟知したクリエイター陣による調整力
・撮影・ビジュアル制作で培ったディレクション力
・AI技術とデザイン実務をつなぐノウハウ

これらの要素を掛け合わせることで、表情・目線・空気感まで自然に表現。
「AIによる制作」でありながら、従来の撮影に劣らない完成度を実現しました。

成 果

制作リードタイムを最短1週間に短縮することで、制作コストを削減

AIによるフェイススワップ導入の結果、次のような成果が得られました。

 1.制作工数の大幅削減
 モデル手配や撮影が不要となり、従来約2週間かかっていた制作工程を短縮。

 2.制作コストの圧縮
 モデル費や撮影費が不要となったことで、制作コストの圧縮を実現。

 3.在庫商材の販促活用
 撮影対象外だった在庫商材も、AIモデルの顔差し替えで新たな販促素材として再活用可能に。

dinos様からは、「細かな指示にも丁寧に対応いただけて助かりました」「業務でのAI活用を模索しており、今後もWEBの商品ページで活用できるよう検討したい」とご評価をいただいています。

今回の制作では、一般的な汎用AIでは生成制限がかかる「肌の露出を含む画像」もあり、当初、社内では懸念の声もあがりました。しかし、AI生成の特性を理解したチームが試行を重ねることで、制約を乗り越え、ブランドの世界観を崩すことなく表現を実現。「AIでは難しい」とされていた領域でも、技術とクリエイティブの融合によって突破口を見出すことができた事例となりました。

AIモデル制作(AICONIC)は単なるコスト削減ツールではなく、撮影の自由度を拡げ、ブランド表現の幅を広げる新しい制作手法です。今後も大伸社ディライトは、AI技術とクリエイティブの両輪で、お客様のビジュアル表現に新たな可能性を提供していきます。

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