企業ブランドを社内外に向けてさらに浸透させるためのブランドブックを制作

CLIENT : SANEI株式会社

ブランディング

背景／課題

これからに向けたブランドの考えを伝えたい

SANEI株式会社様は、水栓をはじめとする水まわり製品の総合メーカーです。「人類ある限り水は必要である」の理念のもと、“水まわりにおける住空間全体をトータルに提案できるメーカー”を目指し、事業を展開されています。

60周年記念誌を制作した10年前と比べると、企業を取り巻く環境も大きく変化しています。コロナ禍以降のライフスタイルの変化。それにともなう住環境の課題。サステナビリティへの意識の高まり。これらをどのように捉え、“水をデザインする”ブランドとしてどのような新しい価値を創造していくのか。こうした現在進行形の挑戦やその背景にあるブランドの考えを発信していきたいという思いのもと、 2022年を皮切りとして年に1回“DISCOVER SANEI”と題したブランドブックを発刊。そして、創業70周年を迎える2024年にその集大成となるアニバーサリー版を制作しました。

施　策

長年のブランド理解を誌面づくりに活かす

この冊子は、社外に向けてのステートメントという役割に加えて「全国各地の社員の皆様が同じ意識を共有できるように」という、SANEI様社内に対しての狙いも込められています。その狙いに応えるためには、制作する側にもブランドの戦略や価値創造のストーリーに対する深い理解が必要でした。その点、当社にはSANEI様との様々なお取り組みの中で重ねてきた議論の蓄積があり、今回の制作物はその理解を最大限に活かした事例といえます。実際、全体のストーリーからコンテンツの企画、また沿革等を除くほぼすべての原稿作成を当社で担いました。

2024年の集大成版では、会社案内を兼ねたベーシックな内容も組み込みながら、ブランドの担い手である“人”を取り上げ、一人ひとりの意思の見える化を意識しました。また、クライアントご協力のもと、SANEI西岡利明社長と建築家の藤本壮介氏（2025年大阪・関西万博会場デザインプロデューサー）との特別対談を企画。それぞれの視点から「建築とデザイン」のこれからを語り合っていただき、読み物としても価値のあるオリジナルコンテンツが形になりました。この企画は好評をいただき、対談コンテンツは冊子のみならず動画でも制作して公開しています。