CLIENT : 大阪シーリング印刷株式会社
CLIENT : 株式会社スギノマシン
ブランディング
空間デザイン
背景/課題
株式会社スギノマシンは、様々な産業機械の開発・設計・製造、販売を行う企業です。ご相談を頂いた精密機器事業本部では、部品を精密に洗浄する高圧洗浄・バリ取り装置や、部品を精密に加工する小型マシニングセンタ、ドリリング・タッピングユニット、金属表面を仕上げるローラ・バニシングツールなどを開発・製造をされています。
近年、人手不足解消や生産性向上・危険作業の回避などを目的に、部品の加工時にできる突起である「バリ」を除去する、「バリ取り」という製造工程が自動化のニーズが高まっています。
このニーズを踏まえ時代の変化に迅速に対応し、お客様との接点を身近にするため、関連する設備や技術者を静岡県の掛川事業所に集め、デバラボ(バリ取り研究所)を開所する流れとなりました。
そのため単なる研究開発所ではなく、顧客の課題を起点に一緒に課題解決を行う共創スペースとする必要があり、以前から展示会の空間デザイン・ブランディング支援を行っていた当社へご相談を頂きました。
ただ共創空間となるラボスペースといった前例は社内・社外でも無く、『このラボスペースだからこそ得られる、特別な体験を提供できるのか?』、『自社の想いを伝えつつ顧客起点での問題解決を推進できるスペースになるのか?』といった情報の整理に課題を抱えておられました。
施 策
スギノマシン様からもラボスペースをどんなエリアに分けて、どういった場所にしたいのか?といった要望はお伺いしていましたが、場所のネーミングは決まっていない状態でした。そこで頂いた情報を踏まえて当社側でネーミングとキーメッセージ案を作成、背景に込められた想いを顧客視点でご提案致しました。
また『共創空間を創るためには当プロジェクト自体も共創していく必要があるのでは?』と考え、ネーミング案を基に各エリアのデザイン案を複数提示し、スギノマシン様のイメージ×顧客視点での当社提案といった互いの要素を掛け合わせながら、当社デザインの押し付けではなく、共に新しい共創空間を作り上げていきました。
理想の空間を目指すにあたって現実的に施工が出来るか?といった点も重要でした。空間デザイン会社に依頼すると実現ができない空間になってしまい当初イメージより妥協した空間になってしまう、施工会社にお任せしてしまうと現実的過ぎて理想の空間にならないといった一長一短の課題を、弊社のプロデューサー・プランナー・デザイナー・現場のプロジェクトマネージャーが役職や年齢を超えて連携していくことで実現致しました。
成 果
2023年7月にスタートを切ったばかりの『デバラボ』ですが、どこでも開発研究が出来る環境を顧客に提供したいといった想いを更に拡げていただけるように、モノづくりが面白いと感じていただける技術者の育成、ワクワクと働ける環境やプラットフォームを、クリエイティブ×マーケティングの視点から当社も支援させて頂ければと考えております。
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