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企業価値をより分かりやすく伝える「統合報告書」制作。品質担保・納期実現のパートナーとしてプロジェクトをサポート

CLIENT : DMG森精機株式会社

統合報告書・アニュアルレポート企画・制作

  • 企業価値をより分かりやすく伝える「統合報告書」制作。品質担保・納期実現のパートナーとしてプロジェクトをサポート

背景/課題

年に1回の株主総会に向けて取り組むDMG森精機様の統合報告書制作

1948年に設立されたDMG森精機様は、工作機械の製造・販売、ソフトウェアやサービス提供を基盤に工場や製造現場のデジタルトランスフォーメーションによる工程集約・自動化、CO2排出量削減の実現を行う一貫したソリューションをお客様へ提供しています。

ものをつくるメーカーにとどまらず、お客様の課題を解決する提案を行うDMG森精機様。だからこそ、DMG森精機様の目指す未来やその実現のための考え方を構成する要素も多岐にわたり、工作機械業界に詳しくないステークホルダーにとってはなかなか理解が及ばないという側面もありました。
そのため、投資家を中心としたステークホルダーが統合報告書をどういった観点で見ているのかというユーザ視点に配慮して、DMG森精機様の伝えたいことと財務情報のみでは判断できない企業価値を分かりやすく伝える表現や情報開示をご一緒に目指しました。

また、企業の顔となる統合報告書の制作は長期間に及ぶプロジェクトです。ビジョンから事業内容、ESGに関する情報まで網羅的に掲載されるため、制作には多くの部署からの情報収集や内容チェックが必要となり、統合報告書においてはそれらを踏まえたスケジューリングが必要となります。また、企業の担当者様は社内の取り回しだけでも多くのタスクが発生いたします。そのため、本プロジェクトにおいてもDMG森精機様内での検討プロセスを踏まえた、柔軟なスケジューリングやスムーズな進行ができる体制の構築が必要でした。

施 策

制作前の徹底したユーザ視点のインプット

株主総会での統合報告書の配布に向けてDMG森精機ご担当者様とともに約1年かけて制作を進行。
例年、実制作が始まる前にDMG森精機様および当社プロジェクトメンバーにて前年の棚卸を行い、何度か意見交換の場を設けて、今年度の統合報告書の方向性について検討を行います。

当社では投資家へのヒアリングデータや市場における統合報告書の分析から見えてきた傾向やトレンドをベースに、読み手(投資家)が統合報告書に求める情報とは何か?どのような思いで読み進めるのか?数ある投資対象の中でどのような情報開示を行えば投資家の関心にこたえられるのかなど「ユーザ視点(投資家の気持ち)」に関する仮説をもち、そのうえでDMG森精機様が発信したい内容や注力ポイント、今年度の目指す方向性の認識のすり合わせをしてから制作をスタートしました。

■より分かりやすく・より伝わる、をクリエイティブとユーザ視点で実現

投資家にとって、比較する企業は数多くあり、かつ統合報告書そのものもページ数・情報量が膨大です。
また、背景/課題で記載した通り、DMG森精機様が目指す未来やその実現のための考え方は、構成する要素が多岐にわたるため、どうしても複雑になってしまいます。

そのため、企業の価値・姿勢がよく伝わる一つの読み物にすること、より分かりやすく表現することが統合報告書制作における最注力ポイントでした。

長年、当社は企業や製品の魅力を深く理解すること、さらに、ユーザ視点に立ったインプットを通じてその価値をクリエイティブで可視化することに注力してきました。本プロジェクトでも、その強みを生かして、無機質な「情報」をより分かりやすく伝える・魅せる表現を追求し取り組みました。

具体的な取り組み方としては、メール・電話・打ち合わせ等で、それぞれの要素がどのように関わりあっているのか・最終的に伝えたいことは何かのヒアリングや支給いただいた情報の整理を行い、その上でデザイン・可視化します。

特に、統合報告書において核となるページは必ずデザイン意図の説明を行い、ディスカッションの上ブラッシュアップを行いました。
検討していく中で、DMG森精機として伝えたいことの本質やその伝え方がより明確になっていく場面もあります。伝えたいことの表現に合致しているか何度もお打ち合わせを重ねて作り上げたページもあるなど、長期にわたるプロジェクトにおいてパートナーとしての役割を果たすことができたのではないかと考えます。

 

■プロセスディレクターの進行管理による品質・納期の実現

ユーザに分かりやすく伝える、ということに加えて統合報告書制作における当社大きなミッションとしては、納期の順守と品質の担保があります。 
株主総会での配布までに完成させる、という決して日程を遅らせることができない中で発生する膨大なタスクをどのように扱い進行するか、スピード感をもって判断していく必要があります。
そのため当社はプロセスディレクターという工程・進行を管理する専任のメンバーを体制に据えて取り組みを行いました。

統合報告書は企業の財務情報・非財務情報を開示する資料です。そのため制作進行においては、関連各部署・関与者とコミュニケーションを取りながら、さまざまな情報を取りまとめる必要があります。
そのため、プロセスディレクターが、どういったプロセス・タイミングでDMG森精機ご担当者様に情報が集まるのか、制作物はどのように検討・チェックされていくのかなど、制作プロセスの中で発生するすべてのイベントをヒアリングしたうえでスケジューリング。お客様のタスク管理まで行うことで、スムーズな制作進行を実現しました。

もちろん、長期にわたるプロジェクト進行であったため、当初のスケジュール通りには進まないイレギュラーな事象も発生しました。しかし、その際にも、プロセスディレクターが適切にタスクの優先順位付けや品質を担保できる工程を設計しなおし、リスケジューリングを行ったことで無事納期どおりのご納品を実現しました。

成 果

会社の顔となるツールへの成長と品質・納期を実現した進行

【統合報告書 一部抜粋】

出来上がった統合報告書は、DMG森精機様の株主総会で1ページずつご説明いただいたと伺っております。
ユーザ視点でのデザイン表現の追求や原稿作成時の各種媒体との情報統一の支援などで、DMG森精機様を体現したツールの制作プロジェクトをご一緒できたことは、我々としても大変誇らしいと感じております。
また、日英合わせて約260ページをオンスケジュールで進め切ったこと、これはプロセスディレクターという役職を置いたからこそできた大きな成果です。
プロジェクト全体のスケジュール・タスクを把握し管理し、納期・品質を専任でみるメンバーがいることで、安心してお取り組みいただけたのではと感じています。

■統合報告書 全編はこちら

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