2025年04月04日
はじめに
BtoB企業でもコンテンツマーケティングの取り組みが一般化する中、
「記事は書いているけれど、成果が出ない」
「SEOキーワードを入れても検索順位が上がらない」という悩みは少なくありません。
原因の一つが、「キーワード設計」が“点”で終わってしまっていること。
単発の記事ごとにキーワードを設定するのではなく、全体構造を設計することが重要です。
そこで注目されているのが、HubSpot社が提唱する「トピッククラスター」戦略です。
本記事では、この戦略の考え方と、当社(大伸社ディライト)のBtoB製造業支援での実践事例を交えてご紹介します。
HubSpotでは、SEOの進化に対応したコンテンツ構造として、「トピッククラスター(Topic Cluster)」を推奨しています。
トピッククラスターの基本構造:
・ピラーページ(Pillar Page):メインとなる包括的なテーマを扱ったページ。
例:「コンテンツマーケティングとは」など
・サブトピックキーワードの記事(Cluster Content):ピラーページを補完する、より詳細で狭いテーマの記事。
例:「ペルソナ設計」「SEOとの違い」「リード獲得の導線設計」など
・ハイパーリンクで相互接続:内部リンクによって、ピラーページとクラスターコンテンツを双方向に接続する
この構造にすることで、
・検索エンジンがサイトの構造を理解しやすくなり、SEO評価が向上
・ユーザーが欲しい情報に効率よくアクセスできる
・サイト全体が専門性の高いテーマに強いと評価される
といった効果が期待できます。
🔗 参考:HubSpot公式ナレッジ
SEO戦略のトピックを作成する(HubSpot)
ピラーページとトピック戦略
HubSpotのフレームワークを参考にしながら、実務で使えるステップに落とし込むと以下のようになります。
① ビジネスゴールからテーマを決定
「何のためにこのコンテンツを届けるのか?」を起点にテーマを定めます。
(例:リード獲得/展示会フォロー/採用/既存顧客との関係強化)
② ピラートピック(メインキーワード)を設定
検索ボリュームや競合状況を踏まえ、自社の強みと合致したキーワードを選定します。
③ サブトピックキーワード(クラスター)を洗い出す
ユーザーの検索意図に沿った関連キーワードを整理します。
GoogleサジェストやSearch Consoleのデータ、ChatGPTなども活用できます。
④ 内部リンク構造を設計
ピラーページと各クラスター記事を、相互にリンクさせます。
ユーザー視点で「次に知りたいこと」へ自然に導く設計がポイントです。
⑤ 定期的な分析と改善
Search Consoleやアクセス解析で、順位・CTR・直帰率などを確認し、必要に応じて改修を行います。
大伸社ディライトでは、大手BtoB製造業のお客様に対して、コンテンツマーケティングの立ち上げから5年以上支援しております。
その中のある事例では、
・ピラートピック:「〇〇技術」
・クラスター:「導入事例」「選定ポイント」「他工法との違い」「コスト試算」など
・月次でのコンテンツ更新とパフォーマンス分析
・展示会・営業との連携強化
といった施策を展開し、
・指名検索数の増加
・オウンドメディア経由でのホワイトペーパーDL → 案件化
・営業資料としての二次活用
・社内でマーケティングの重要性が再認識される
などの成果につながりました。
コンテンツマーケティングは、記事を量産すればよいわけではありません。
重要なのは、「価値ある情報を、体系立てて届ける」こと。
HubSpotが提唱する「トピッククラスター」戦略は、まさにそのための“設計図”です。
BtoB企業、とくに複雑な製品やサービスを扱う製造業こそ、この構造化されたアプローチが威力を発揮します。