2022年02月18日
今、SDGsへの意識の高まりから企業の理念に共感し出資したり、製品そのものだけではなく企業のビジョンを基に購入が判断されたりなど世界全体で価値観の変化があります。それに伴い、対外的なブランディングを求められ組織内のコミュニケーションや社員のモチベーション向上というインナーコミュニケーションの領域に力を注ごうとする企業が増えています。
今、SDGsへの意識の高まりから企業の理念に共感し出資したり、製品そのものだけではなく企業のビジョンを基に購入が判断されたりなど世界全体で価値観の変化があります。それに伴い企業は対外的なブランディングを求められ組織内のコミュニケーションや社員のモチベーション向上というインナーコミュニケーションの領域に力を注ごうとする企業が増えています。一方で直接的に収益に結びつくイメージがないためか「時間・予算をこの領域に費やすことはハードルが高い」という声を耳にします。インナーへの投資に先進的な企業は収益が潤沢だからという側面もあるもしれません。
しかし、共感を得られる理念や目標を掲げるだけでなく、それが社内に浸透して皆が同じ視線・理想を持ち働くことが企業文化を形成していく上で重要であり、社員のモチベーションは実際の収益と同じように企業経営に結びつく源泉となります。厚生労働省の調査でも【「従業員と顧客満足度の両方を重視する企業」は、 「顧客満足度のみを重視する企業」と比べ、 業績が向上し、人材確保ができている。】という結果があるように、顧客満足と従業員満足には大きな関連があり、従業員満足度が高いほど業績に寄与するということは多くのデータで証明されています。
出展:厚生労働省 取り組みませんか? 「魅力ある職場づくり」で生産性向上と人材確保
そのため、後回しにするものではないと言えます。改めて「昔と違ってなんか社内が活発でないな」、「若手の社員がなんだか楽しくなさそう」など、もどかしさを感じられている方は、一度見直しをしてみても良いのではないでしょうか。
社内モチベーションや一体感が低い理由は、賃金はもちろん、福利厚生、職場の人間関係など様々ですが、その中のひとつに「企業姿勢や企業意義の浸透不足・理解不足」があります。
ただ目の前の作業をどれだけ早くこなすかになっていたり、営業ノルマの達成や、夜間の勤務形態であるなどの仕事の中での「しんどい部分」にばかり目が行きがちになっていたりして、社員のモチベーションや仕事への誇りの醸成が一番難しいという声もお伺いします。
これは、「この会社で、この仕事頑張りたい、このために働いている」というような目的意識を社員がもてるようなインナーコミュニケーションが不足しており、自社の価値がみえていないからだと考えられます。では、社員に、自分自身の仕事の目的や価値を分かってもらえていないという状況に対して、インナーコミュニケーション施策として何ができるのでしょうか。
弊社では、この問題に対しては、社員がどこを向けばよいのかを伝える指針、武器となるコンテンツ制作でのご支援が可能です。ですが、それだけでなく例えば、以下のステップのように“すごさ“を一緒に探索するところからプロジェクト全体のご支援をすることもあります。
【取り組みステップ例】
Phase1:プロジェクト骨子の作成 《すごさを探索し向かう方向を定める》
Phase2:目印、武器となるコンテンツ制作 《すごさを発信する準備》
Phase3~:コンテンツ発信、浸透《すごさを、発信・浸透・気づかせる》
上記ステップ例のPhase1が“すごさ“を一緒に探索するフェーズになりますが、具体的にはインタビュー・ワークショップなどで会社の価値を掘り起こす取り組みからスタートさせ、インナーコミュニケーションの施策の方向性を定めるというものです。最終的には、報告書・コンテンツシートに、プロジェクトの方向性や、コンテンツ・ツールアイデアを落とし込みます。
Phase1で出てくるお話は、とても興味深いことが多いです。例えば、製品開発の若手の方のエピソードなのですが〈今まで会社として挑戦していなかった新領域の製品開発に挑戦したいと言った時、かなり異端で無茶なことだったにも関わらず上司は「じゃあ、やってみな」と二つ返事で受け入れてくれてチャンスをくれた〉というその企業のらしさが伝わるお話もお伺いします。
ですが、こういったすごいことも部署をまたぐと他の社員の方はまったく知らなかったり、実現した事実は知っていても裏側での想いや何があったのかはご存知でなかったりということも同時に明らかになりました。こういった自社に隠れているすごさ・可能性が見えていないことが背景にあり、若手社員などは目の前の仕事で手一杯になって、自分はすごいことをしているのだという認識が無かったりするのでしょう。
このように、実はすごいのに見落とされていることがあったり、会社のどんな良さが働き「すごいこと」が実現したのかがわかっていなかったりすることも多いかと思います。この部分を解消するために、インナーコミュニケーションの施策は必要といえます。そして、実施する際には、その会社の“すごさ“を探索するステップを踏むことで、効果的なインナーコミュニケーションの実現に近づくのではないでしょうか。
弊社では、プロジェクトの方向性策定から、伝えたいことの本質を伝えるコンテンツ制作を目指しています。社員の満足度やモチベーション向上はなかなか難しい道のりですが、貴社の現状をお伺いしたり、弊社の取り組みについてお話したりできればと思いますので是非一度ご相談ください。
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インナーブランディング事例:株式会社レールテック様
https://d-delight.jp/case/3859