当社事例のご紹介
大学の強みを訴求する特設サイトを開設し、「エピソードを語るSTORY」と「実績を語るFACT」で同大学ならではの強みを伝えるコンテンツを発信。特設サイト訪問者の約半数がその後オープンキャンパスサイトを訪れ、オープンキャンパスでは過去最高の来場者数を記録しました。
2018年03月16日
当社ではこれまで数多くの学校案内を制作してきましたが、毎回気をもむのが学生取材です。インタビュー記事からちょっとしたコメントまでを含めると1冊の製作中に数十名の学生に話を聞く必要があり、10~30分程度の取材を1日で10名以上こなすといった、短時間かつハードスケジュールの取材になることも少なくありません。 そこで課題となるのが取材のクオリティの維持。少ない時間では深い話を引き出しづらく、“内容が薄い”“ありきたり・同じような話”になってしまう恐れがあるからです。 今回はその対策として取材に同席される担当者様も知っておいてソンはない取材ノウハウ・質問をご紹介します。ライター視点からの一例ではありますが、参考にしていただければ幸いです。
短時間の取材で効率よく話を引き出すには、事前の質問設計が重要。絶対に聞く「MUST」の質問と、その人らしいエピソードを引き出す「MORE」の質問を使い分けて、回答のバリエーションを増やすことがポイントです。例えば、在校生取材での質問は以下のようになります。
<MUSTの質問例>
<MOREの質問例>
「MUST」の質問は、学びや学校の魅力についてなど主に製作サイドが“掲載したい話”を聞き出すもの。カッコ内のように補足説明を加えて、具体的な内容を引き出せればより深みのある記事になります。(補足説明については以前ご紹介した、“取材力”を高めるインタビューシートとは? 学校案内や社内報制作への活用法をご参考ください)
「MORE」の質問は、学生の個性を掘り下げ“読者の興味・共感を呼ぶ話”を聞き出すもの。思いもよらぬ良いエピソードが飛び出すこともありますし、「MUST」の質問では「特にない」という答えしか返ってこない困った状況の突破口としても役立ちます。
いわゆる“自分アゲ”の話は恥ずかしいという気持ちから、思いはあっても口に出せず沈黙してしまうという事態も学生取材の困りごとのひとつ。そんな時は一生懸命に取り組んでいること、将来の夢などの “優等生の話”ではなく、「自信がない、・悩んでいる」という話に水を向けてみましょう。急に言葉数が増え、思いもよらぬ良いエピソードが語られることもあります。
例えば、ピアノ経験がほとんどない状態で保育系学科に進んだ男子学生を取材したときのことです。「僕は落ちこぼれなので、人に話せることはない」と言葉少ない彼に、あえて“苦手なピアノの話”を聞くと、出てきたのは「放課後は毎日居残りレッスンを受けている」「元保育士の男性講師に励まされた」「実習で子どもたちが喜んでくれた」などたくさんの良いエピソード。結果、同じ悩みを持つ男子受験生の共感を呼ぶことはもちろん、学校の親身なフォロー体制なども伝えられる良い記事になりました。
綿密に準備をしたつもりでも思うようにいかないことも多い取材、人前で話すことに慣れていない学生相手ならなおさらです。まずは“こんな記事にしたい”というゴールを想定して用意した質問から進めることが無難ですが、「取材内容に合った学生を選んだはずが、それほど話がふくらまなかった」「緊張で学生の頭が真っ白になって何も話せない」といった際には、とにかく相手が語りやすい話に切り替えることが大切。うまくハマらない質問をいくつも重ねるよりも、少しでも手ごたえの感じた話題を広げましょう。また、他の学生のエピソードとかぶらない、これぞというネタを引き出せた時は他の質問は捨ててOK。短時間の取材を成功させるには、この切り替えや柔軟さがカギとなります。
在校生のリアルな言葉やエピソードで、学校の魅力や校風を自然に読者に伝えることのできる学生取材記事。その効果を最大にするために、これらの“失敗しない取材ノウハウ”を試してみてはいかがでしょうか?
大学の強みを訴求する特設サイトを開設し、「エピソードを語るSTORY」と「実績を語るFACT」で同大学ならではの強みを伝えるコンテンツを発信。特設サイト訪問者の約半数がその後オープンキャンパスサイトを訪れ、オープンキャンパスでは過去最高の来場者数を記録しました。