自社の魅力を再発見し、未来の方向性を見出すワークショップを実施。その成果をWEBサイトへと落とし込む

CLIENT : 大阪印刷インキ製造株式会社

WEBサイト構築・運営支援

ブランディング

背景／課題

新たな事業展開も見据え、社員の意思統一と企業価値の発信を

大阪印刷インキ製造（以下OPI）様は、日本で最も歴史のあるインキメーカー。1895年の創業以来、日本の印刷業の発展とともに歩み、オフセット、グラビア、フレキソ印刷のインキを供給し続けてこられました。2020年には株式会社としての設立100周年を迎え、社長も代替わりされました。

新社長の思いは、125年にわたり培ってきた技術に新たな技術も加え、今後は印刷インキ以外の分野にも目を向けて新たな価値を創造していきたいということ。そのために今一度、社員の意識向上や意思統一を図るとともに、国内外に自分たちの企業価値を発信していきたいというご要望がありました。

そこで、ご紹介を受けた大伸社ディライトがお手伝いさせていただくことになり、まずは社長からじっくりとお話を伺うことに。社員の皆様に対して日頃から感じておられることや、自社の強みと思われていること、今後チャレンジしていきたいことなどをお聞きしました。その内容と、現場の社員の方々の思いをどのような形ですり合わせ、アウトプットしていくかが課題となりました。

施　策

WEBサイト構築の前に、方向性を見出す場づくりをご提案

社長の思いを整理したうえで、当社では「OPI様のWEBサイトをリニューアルすること」が最善策であると考えました。広く国内外に向けて情報発信でき、社内の意思統一にも寄与するWEBサイトですが、それまでのOPI様のサイトは簡易なもので、本来の役割を充分に果たせていないと感じたからです。

しかし、すぐにその制作に着手するのではなく、まず当社からは「社員の方々を集めてワークショップを開催すること」をご提案しました。ワークショップは、社員の方々の思いを吸い上げ、社長のお考えも伝え、それまで気づかなかった自社の価値や今後の方向性まで見出せる貴重な場となります。当日は十数人の方々にご参加いただき、当社スタッフによるファシリテーションのもと、自由闊達に意見交換がなされました。これによって「スピード感」「125年の技術力」「縁の下の力持ち」「何かを解決する」など、WEBサイト制作のヒントとなるキーワードを抽出することができました。

これらのキーワードをもとに、大伸社ディライトでは、WEBサイトの核となるコンセプトコピー「MIX THE FUTURE 〜未来をかき回せ〜」を設定。さらに、125年の技術力を訴求する「コア・コンピタンス」、これまでお客様の課題を解決してきた事例を紹介する「ソリューション」といったコンテンツを企画。WEBサイトに使用する画像についても、工場や本社で撮影させていただき、製造現場の熱量まで届けるWEBサイトを構築していきました。

成　果

今後のビジョンを共有でき、自分たちの仕事への誇りも醸成

日本語版のWEBサイトは2022年3月下旬、英語版は4月中旬にオープン。「やっと充実したWEBサイトを開設できた。これからが楽しみです」と、お問い合わせの増加にもご期待をいただいています。

今回のご提案では、先にワークショップを開催したことが大きなポイントとなりました。一見、回りくどい手法のようにも思えますが、結果的には近道であると私たちは考えています。ワークショップによって自社の強みをあらためて抽出し、未来に向けたビジョンを社員の皆様方で共有すれば、それが拠り所となります。その後にWEBサイトやツールの制作に入ってからも、方向性がブレることなくスムーズに進行できるからです。

OPI様の場合は、工場での撮影時にも、現場の方と私たちとの間で「こんなものが絵になるの？」「いや、これがカッコいいんです！」といったやり取りがありました。実際、攪拌される色鮮やかなインキや、ずらりと並ぶキープサンプルの小瓶は、とてもエモーショナルでアートのよう。普段、当たり前に感じていることにも価値がある、という気づきも社員の方々の中に生まれたのではないでしょうか。

「自分たちの価値って何だろう」　そんなことから深く掘り下げ、未来のビジョンへとつなぐメニューを、大伸社ディライトでは豊富に有しています。ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。