2016年07月11日
デジタルカタログ(またはWEBカタログ)と言えば最新のトレンドというわけでもなく、昨今特に注目している人も少ないのでは? と思います。
しかし、BtoB企業において製品情報をWEBで発信していく際には、デジタルカタログは非常に有効なツールです。その理由は、プロユーザーが情報発信のターゲットだからです。
彼らにとって使い慣れているのは紙のカタログ。どこにどのような情報が掲載されているか見当が付くために製品を探しやすく、今なおメインで活用しているという話をよく聞きます。そのため、出先などでカタログを持っていない場面においては、カタログで検討していたことの確認や情報補完用のツールとしてデジタルカタログが活躍する、というわけです。
とはいえ、実際のところはカタログ発刊時の状態からデジタルカタログの情報を更新できておらず、内容を最新にアップデートできていないというケースが多いように思います。たとえば生産終了や廃盤などが逐一反映されていない…など。これを読んでいる皆さんも頻繁にデジタルカタログを更新することは手間だし現実的に難しいのでは?と思うかもしれません。そもそもWEBサイトの製品ページできちんと更新していればそれでいいのでは、とおっしゃる人もいるでしょう。そこにデジタルカタログへの「誤解」があります。
実は、デジタルカタログを定期的に更新していくことはそれほど難しいことではありません。
一気に改訂作業を行う場合の業務プロセスと予算を分散することにつながるため、結果的にコストと手間はかからないのです(以前のコラム参照)。そして、タイムリーに製品情報が更新されているときこそ、デジタルカタログはその価値を最大限に発揮するのです。
・いつもの誌面から購入、DL…次のアクションを促しやすい
プロユーザーたちにとってカタログは慣れ親しんでいるツールではあるものの、関連情報や画像や図面・取扱い説明書のダウンロードはWEBサイト上からでないと行えません。その点、デジタルカタログだと、いつも眺めている誌面上から直接ECサイトに遷移して製品を購入したり、データ素材をダウンロードしたりできるため、プロユーザーたちを次のアクションに誘導させやすくなります。
・ユーザーの行動は履歴として残り、次の施策を検討できるようになる
もちろん、上記にあげたユーザーの行動はログデータとして残るので、アクセス解析を行うことも可能。デジタルカタログといえば単純にPDFデータをアップロードしているだけ、と思われている方も多くいらっしゃいますが、実はマーケティング戦略を検討するひとつの材料として機能させることができるのです。
だからといってデジタルカタログだけで良いかといわれると、もちろんそうではありません。
探したい商品が決まっているユーザーが詳細情報を確認する際にはWEBサイトの製品ページのほうが便利でしょうし、検索キーワードを通じてユーザーにみつけてもらうには、やはり製品ページをきちんと更新されていることが大切になってきます。
どちらか一方を、という話ではなく、それぞれの利点を理解した上でうまく使い分けていくことが重要なのです。当社では、ターゲットユーザーの行動を理解し、どのようなツールを選択することが彼らにとって有益なのかをふまえてクライアント様にご提案しています。施策が成果になかなか結びつかない…という方はぜひ一度ご相談くださいませ。