企画のプレッシャーも過酷なロケも。
チームで取り組むから、乗り越えられる。
コミュニケーションツール クリエイティブ開発
クライアント 東谷株式会社様 愛知県名古屋市に本社を置く、1913(大正2)年創業の総合家具メーカー。定番から流行のものまで幅広いテイストのオリジナル家具が揃い、多彩なラインナップから用途や好みに応じて選べるのが特長です。大伸社ディライトでは、毎年商品カタログ『ROOM ESSENCE』の制作に携わっています。
「もっといいものを」
という期待に応え続けて、8年。
――東谷様とお付き合いをはじめて、どのくらいになりますか?
- 黒木:
- 大伸社ディライトがはじめて東谷様のカタログ『ROOM ESSENCE』に携わったのは2012年でしたね。自主的にプレゼンしたのがきっかけ。私はちょうど2012年の入社なのですが、それ以来ずっと関わってきました。
- 菊地:
- 私も最初のプレゼンのときから8年間ずっと担当しています。
- 山本:
- だいたい5年10年経つと飽きがくる危ない時期。黒木さんや菊地さんは飽きがこないように提案してくれていると思います。
- 黒木:
- 東谷様も、同じ制作会社で3年以上続いたことがないとか。
- 山本:
- どんな会社でも3年でコンペという形が多いですね。この案件も、大伸社ディライトが優位とはいえ、毎回他社からの提案を受けていらっしゃいます。東谷様の方でも年々ステージが上がってきて、それにあわせてご提案して・・・と、一緒に成長している感じですね。
- 黒木:
- だから結構プレッシャーで(笑)。「もっといいものを」という期待を超えるために何とか頑張っています。
- 菊地:
- 当初は幅広いコーディネートができることを見せていましたが、最近では変わってきました。例えば東京オリンピックでホテルが増えることを考えてホテルに提案できるものにしたり、シェアオフィスが流行ればオフィス家具を入れたり。このカタログは、新規顧客開発のための営業ツール的な役割があるのかなと思っています。
それぞれの役割を越え、
みんなで作り上げる面白さ。
――制作の流れや仕事のやりがいについて教えてください。
- 山本:
- 東谷様は、商品が幅広く、ソファだけでも相当数がある。あらゆるシーンが作れるし、いろいろな見せ方ができます。それをお客様も、この二人も意識していますね。
- 菊地:
- 黒木さんが東谷様と話すなかで新しい方向性を感じ取ってくれて、それを元に世間の流行を反映しながら企画して・・・。ここ数年はこうした流れがうまくはまっています。
- 黒木:
- 最終的なビジュアル面の見せ方は私、コンセプトやコピーは菊地さんという役割ですが、他にも企画の段階からカメラマンさんたちとアイデアを出しあって。東谷様も含めて、チームで進められることが長年続けてこられた要因かなと思います。
- 菊地:
- みんなで作るという感じですね。
- 黒木:
- 毎回「これは大変だ・・・」と思う壁はあるんですが、一人では絶対乗り越えられないことがチームだから何とかなっています。ロケもハードで、短時間で大量の家具をロケ先に運び入れてスタイリングしないといけない。それをチーム力で乗り越えていくところに達成感があります。
- 菊地:
- ロケは大変ですね。届いた商品のガラスが割れていたというアクシデントもあったり。撮影は基本的に2カメ体制なので、黒木さんがディレクションしている間にもう一つのセットを大急ぎで組んで、撮影が終わったら入れ替わって・・・の繰り返し。
- 山本:
- 菊地さんも一緒にロケに行っているから、黒木さんはかなり助かっているんじゃないかな。
- 菊地:
- プランナーはあまりロケ現場に入ることはありませんが、お客様や外部スタッフとみんなで作るというのが面白い。しかも、誰も「この程度でいいんじゃない?」なんて妥協しなくて、みんなが「よくしよう」と思っている。ロケは体力的にもきついけど、実際に作りながら考えられるのが楽しいです。
- 黒木:
- しんどいロケが終わった後に、カメラマンさんからいい写真が送られてくるんですよね。それが嬉しいけどプレッシャーでもある。「これは下手なものは作れないな」と思えるのが、またいいんです。
――これからどんな思いで取り組んでいきたいですか?
- 菊地:
- この案件の難しいところは毎年違う提案をしないといけないところでしょうか。「そろそろネタつきてきたんじゃない?」って、毎回東谷様から言われます(笑)。
- 黒木:
- 常に新しいものを求められるので、この案で新鮮味を感じてもらえるだろうかと、もう提案ギリギリまで考えています。
- 山本:
- 次の提案内容を聞いたけど、面白そうでした。東谷様でないと、あの内容は受け入れてくれないんじゃないかな。きっと他の家具メーカーではできないと思いました。
- 黒木:
- 「そこにも攻めていけるのか」と、売り方について気づきを作れればいいんですけど。
- 菊地:
- 8年間この案件に携わってきて、営業さんがどうすれば売りやすいかを考えるようになりました。最初は、どう家具を魅力的に見せるか、どうすれば品揃えの豊富さが伝わるかしか考えていなかったけど、新しい販路を探すという視点でも考えるようになったんです。
- 黒木:
- 世間のトレンドやファッションをチェックして、それを絵としてカタログに落とし込んでいくのも楽しい。デザイナーとしては、カメラマンやスタイリストなど、いろいろなプロフェッショナルな人たちと協力しあってカッコイイものを作り上げていく快感があります。
- 山本:
- いいこと言うなあ(笑)。営業としては、お客様にいろいろな情報をお届けして、二人の力にプラスαできるよう取り組んでいきたいと考えています。また、せっかく仕事をするなら楽しみながらできればいいなと。そういう姿勢もお客様に伝わると思っています。
- 菊地:
- 一切気は抜けないけれど、毎秋楽しみにできるものがあるのは嬉しいことです。
他にもいろいろな職種が本プロジェクトで活躍しています。
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