
CLIENT : 日本ゼトック株式会社様
CLIENT : オークラ輸送機株式会社様
オンライン展示会
動画制作
背景/課題
自社の製品やサービスを紹介できる展示会への出展は、企業にとって重要な販促活動のひとつです。食品工場で使われるコンベヤをはじめ、さまざまな物流機器の総合メーカーであるオークラ輸送機様も、『FOOMA JAPAN』(国際食品工業展、以下FOOMA)に出展されることになりました。FOOMAは、食品製造に関する機械のすべてを網羅したアジア最大級の展示会です。ところがコロナ禍により、2020年のFOOMAが中止に。他業界の展示会も軒並み中止となる中、多くの企業が代替となる販促活動を模索しはじめました。オークラ輸送機様も同様に、デジタル技術を駆使した「バーチャル展示会」を検討。以前からWebサイト制作で依頼いただいていた弊社にご相談をいただきました。
この時点で、2021年のFOOMAは6月に開催されることが決定していましたが、長引くコロナ禍で例年通りの来場者数は期待できない状況でした。会場へ足を運べなかった人を主なターゲットに、FOOMA終了後からできるだけ間を空けず、リアルに近い体験をバーチャルでどこまで提供できるかが課題となりました。
施 策
バーチャル展示会の肝となるのは、実際に会場を歩き回っているかのような体感を与える「360°view」です。これをどう作るか、いくつかの手法をご提案して検討した中から、パノラマ撮影した平面データをつなぎ合わせて加工できる『3D VISTA(3Dビスタ)』を選びました。他に検討した『Matterport(マターポート)』や『KR pano(ケーアールパノ)』なども当社での活用実績はありますが、3D VISTAは画像修正がしやすく、データも扱いやすいことや、オークラ輸送機様が要望されたビデオチャット機能を付与できることが決め手となりました。
FOOMAでオークラ輸送機様が展示されるのは、食品の未包装品と包装品を運ぶ2つのコンベヤライン。ブース全体の大空間をパノラマ撮影で表現しつつ、機械の細かな特長も伝えなければなりません。そこでパノラマ上に「ビューポイント」を設け、その部分をクリックすれば、個別にアップで撮影した動画が見られるようにしました。「冷凍ハンバーグの流れ方向を調整する」「上下2段に流れていた包装済みのアメが等間隔で合流する」といった見どころを押さえる仕掛けです。
パノラマ撮影は、FOOMA初日の夜に行いました。やり直しはきかないため、事前にブースの図面を支給していただき、カメラ位置や目線の高さを綿密に計画して臨みました。このデータをもとに会場のブース空間を再現し、Web上に「バーチャルFOOMA展」のランディングページを創りあげました。
成 果
パノラマ撮影から約1ヵ月の制作期間を経て、7月中旬に「バーチャルFOOMA展」を公開。予想をはるかに超えるアクセス数があり、大きな反響をいただきました。リアルで会場に足を運べなかった方はもちろん、実際に行った方にも、見落とした箇所などを後からじっくり見直せるというメリットを提供することができました。
また、オークラ輸送機様にとっても、バーチャル展示会のメリットは「商機を逃さない」というだけではありません。展示会の内容をアーカイブとして蓄積できるため、活用の可能性が広がります。たとえば、社内コンテンツとしてリクルーティングや社員教育に。さらに、次のフェーズで実装予定のビデオチャット機能を使えば、「バーチャル展示会ツアー」を実施することも可能。一度に大勢のお客様を対象として、解説を加えたり、質疑応答を行うといったインタラクティブ性を持たせることができます。
オークラ輸送機様 バーチャル展示はこちら→https://www.okurayusoki.co.jp/technical/v-exhibition/
大伸社ディライトではこのように、クライアント様の業種や商材、予算感、納期などに応じて最適なバーチャル展示会をご提案することができます。ご興味があればぜひ、お気軽にご相談ください。
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