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Web戦略を実現するプロジェクトマネジメント力【成果へ貢献するWebサイトリニューアル考察】

575bac85c22df69d6edff53da9a7e374_l前回は、Webサイトリニューアルで「RFP」(提案依頼書)を策定する利点についてご紹介しました。さて今回はいよいよキックオフ。当然ですが、プロジェクトを進めていくと予期していなかった問題がいろいろ起こります。今回は、プロジェクトの推進という観点から失敗事例も交えつつお話ししたいと思います。

依頼先が決まれば一安心!ではない?

RFPに基づいた選定で依頼先も決まり、さあプロジェクト開始!あとは依頼先や詳しい人に助けを借りながら進行~リリース、、、とスムーズに運べばよいですが、理想通りにいくプロジェクトはほとんどありません。
 
理由としては、
①  RFPを作成~キックオフ~リリースまでに世の中の動きが変わっている可能性がある
②  関与者の意見を具体的にすり合わせていくと要件がかなり変わってしまう
③  プロジェクト関与者が途中でいなくなる(退職・異動・転勤など

といったことが挙げられるのではないでしょうか。
 
上記は、発生そのものを防ぐことができない問題です。では、これらのことが発生しても持続可能な運営とするには、どのようなポイントを押さえておくべきでしょうか。

ここで「うまくいかなかったケース」を一つご紹介します。ご相談を頂いたのは、日本のナショナルクライアント。ソリューション型(課題解決型)の会社としての認知を確立することを目的に、グローバルレベルでのブランドコンセプトの統一と再発信を検討されており、その手段としてWebサイト(情報基盤)のリニューアルを計画されていました。
 
ただ、オリエンテーションやRFPの内容は、Web制作業務の現場レベルの観点が中心となっており、プロジェクトの要点となるはずの「ブランドコンセプト」に関して十分に踏み込まれたものではありませんでした。このままの状態で進めてしまうと、ただサイトを「作る」だけのプロジェクトになってしまう可能性があったため、弊社からは『どのようなステークホルダーに対してどういったコンセプトを打ち出していくのか』という戦略から、関与者全員で一緒に検討するプロセスを持つことを提案しました。
 
提案に対して納得いただき、良いスタートが切れたのですが、その後当初は規定されていなかった様々な要件が国内外から提出され、錯綜の上プロジェクトはペンディング、最終的には立ち消えになってしまいました。
 
こういった形で終わってしまった理由は様々ですが、
・作ったRFP(初期の要件)に依存し過ぎて、新たな動きに対応出来なかった
・関与者が多い分、主体性が無く責任範囲が曖昧なプロジェクト状態であった
・Webのみですべてを完結しようと目的を詰め込み過ぎた
といった部分に原因があったのではないか、と振り返っています。

必要なのはRFPの作り込みよりもプロジェクトマネジメント力

RFP自体の作り方が悪かったのでは?といったご意見もあると思いますが、私は要件変更の可能性が大きいプロジェクトにおいてはRFPに依存した推進は上手く機能しないと考えています。
 
RFPは提案依頼書のため、Webリニューアルのために提案依頼を行うのが目的であり、プロジェクトやビジネスゴールに関して詳細を触れることはそこまでありません。つまりRFPは構築案件には強いがビジネスゴール達成までを目的としたフレキシブルなプロジェクトには向かないのです。
 
では上記のような状態に陥った場合どうすればいいのでしょうか? 解決方法を簡単に取りまとめました。

作ったRFP(初期の要件)に依存し過ぎて、新たな動きに対応出来なかった

→RFPと現状をゴールに再度齟齬が無いか・設定している目的・目標とプロジェクトの動きがあっているかマネジメントする人、施策を実行する人を分ける。

関与者が多い分、主体性が無く責任範囲が曖昧なプロジェクト状態であった

定期的な目標進捗~改善施策を取るためのスケジュール確立/関与者間での共有。

Webのみですべてを完結しようと目的を詰め込み過ぎた

→Webサイト目標、デジタル領域目標、ビジネスゴールと直結する目標(マーケティング目標)の段階的な目標策定

記載してみると当然のようですが、しっかり押さえられているプロジェクトはそれほど多くないと思います。それは一般的なWeb制作会社にはディレクター・プランナーや営業はいても、プロジェクトマネジメント領域を担える人的リソースが少ないということとも関係しています。
 
単なるサイト構築(綺麗に表現する、見栄えをよくする)であれば別ですが、その先の「成果」をサイトに期待するのであれば、プロジェクトを俯瞰的に差配できる【プロジェクトマネジメント力】を持った(社内もしくは委託先の)担当者の存在が不可欠と考えます。
 

大伸社ディライトではプロジェクト単位・チーム単位でプロジェクトマネジメントに関する情報共有を行っておりプロジェクトを成功に導くための支援を多数行っております。

気になられた方・プロジェクトに関するご相談があればお問合せ頂ければと!

※リニューアル戦略立案から知りたい方はRFP策定をする利点は?【成果へ貢献するWebサイトリニューアル考察】をご覧ください。

当社デジタルマーケティング事例のご紹介

会社案内制作実績による深い企業理解と、
徹底したアクセス解析に基づき、Webサイトをリニューアル
住理工商事株式会社 様 Webサイトリニューアルプロジェクト

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